柳総領事新年挨拶(2024年1月1日)

令和6年1月1日
アメリカ中西部の皆様、新年明けましておめでとうございます。
 
昨年8月22日に着任して4か月、あっという間でした。中西部10州の各地に、日米関係に様々な形で貢献している日本人・日系人の方が数多くいらっしゃることに勇気付けられています。そんなお一人お一人のストーリーから、日米関係に関する気づきや閃きを得て、考えながら学ぶ日々です。新年を迎えるにあたり、初心を忘れず、一つ一つの仕事や出会いや会合に、謙虚に丁寧に向き合っていきたいと考えています。
 
多くの日本人の皆様が、日本文化や伝統の発信や継承から、日本語教育、姉妹都市交流、日米協会、地域コミュニティでの活動まで、様々な形で日米交流を支えていることに改めて敬意を表します。日本人の皆様の安心と安全の確保が当館の最優先任務です。シカゴから遠方の方々の要望にお応えして昨年は16回実施した領事出張サービスを、本年も1月20日ミズーリ州を皮切りに実施していきます。皆様の安心と安全を確保し、よりよい領事サービスを提供していくためにも、皆様のご理解とご協力を宜しく御願い致します。
 
日系企業の皆様が、中西部各地の経済や雇用のみならず、地域コミュニティや草の根の日米交流に貢献していることに、そして地域自治体やコミュニティから歓迎され愛されている姿に敬意を表します。米国当局との関係でお困りの件がある企業、また新規投資や工場開設や周年記念等で、当館がお役に立てることがございましたら、ご遠慮なくご相談下さい。日系企業の貢献に対する地元の理解を深めると同時に、双方向の貿易投資機会の拡大を目的とする「草の根キャラバン」も再始動します。
 
日系米国人の皆様が、様々な日系組織やコミュニティとの連携・連帯を通じて、その存在感を高め、日米間の相互理解に大きく寄与していることに感銘を受けています。シカゴ圏で毎年アジア系米国人が開催している旧正月ガラディナーを、2月10日に皆様が主催すること、楽しみにしているとともに、アジア系米国人の連帯がさらに強まることを期待しています。また、本年、シカゴ日系米国人の中心的組織の一つであるシカゴ定住者会の新しい「ホーム」の完成を、皆様とともに心待ちにしています。
 
2024年は大統領選の年です。まずは緒戦として1月15日にアイオワ州で共和党コーカス(党員集会)。7月にはウィスコンシン州ミルウォーキーで、8月にはシカゴで、それぞれ共和党と民主党の全国大会が開催され、2大政党の大統領候補が正式に指名されます。中西部に全米と世界の注目が集まります。

また2024年は日米観光年に指定されています。観光のみならず、ビジネスや姉妹都市など、様々な人的交流が拡大することを期待しています。
 
最後になりましたが、皆様がこれまで築いてこられた信頼の絆に改めて深い感謝と敬意を表します。当館としても、中西部の地で皆様方と連携して、日米関係をこれまで以上に発展させるべく尽力して参ります。何卒よろしくお願い申し上げます。
 
皆様と御家族の方々が、よい新年を迎えられ、実り大きく、幸せな1年になりますことを、心からお祈りしております。
2024年 元旦
在シカゴ日本国総領事
 柳     淳