米国のIC旅券導入期限の延期 −日本の旅券と米国査証免除プログラムとの関係−

 

※ 米国査証免除プログラムとは、観光など90日以内の滞在であれば無査証で米国に入国できることを言います。

 

1.米国政府は6月15日、日本を含む査証免除プログラム対象国27か国に求めていた今年10月26日までのIC旅券導入期限を1年間延期し、新たな期限を来年(2006年)10月26日とする方針を発表しました。

 

2.今回発表された米国の方針も踏まえ、日本の旅券と米国の査証免除プログラムとの関係を整理すると以下のとおりです。日本の旅券の種類については、下記【参考】をご参照下さい。

(1)非MRP

 非MRP(帰国のための渡航書を含む)所持者に対しては、2005年6月26日以降査証免除プログラムは適用されず、米国渡航(通過を含む。)に際しては、例外なく査証が必要となっています。

(2)MRP

 2006年10月25日までに発行されたMRPは、その有効期間中、査証免除プログラムが適用され、米国入国に当たり査証は不要です。

(3)IC旅券

 2006年10月26日以降発行される旅券については、IC旅券でなければ査証免除プログラムの対象とならず、査証が必要となりますが、日本の外務省は2006年3月を目指し、日本国内のみならず、原則全在外公館でIC旅券の発給を開始する予定です。

≪ご参考:日本旅券の種類について≫

○MRP(Machine Readable Passport)

現在日本国内で発給されている旅券は全てMRPです。(シカゴ総領事館で発給されている旅券もMRPです。)

○非MRP

一部在外公館で発給されている旅券です。

注:「MRP」と「非MRP」の特徴・相違点については、外務省ホームペー ジをご参照下さい。

○IC旅券

2006年3月を目指し発給が開始される予定です。氏名、国籍、生年月日、顔画像等を電磁的に記録したIC(集積回路)を搭載しています。

詳細は、外務省ホームページ をご参照下さい。